NEXT+
NEXT+開発記 第6話

被リンクを自分で増やす方法を、50人にDMを送って試した実測(返信率4%)

この記事は、相互送客プラットフォーム「NEXT+」の運営者が、実際の運用データと実体験に基づいて書いています。

2つのサイトが鎖のリンクで結ばれようとしているが、片方は鎖ではなく人の流れ(矢印)で結ぼうとしているイメージ

「被リンク 増やす」で検索すると、**「自分で被リンクを増やせるサービス13選」「52選」**といったリスト記事が並びます。どれも似た顔ぶれで、相互リンク募集サイトが必ず入っています。

ただ、そのどれにも書いていないことがあります。実際に登録して、相手に声をかけたら、何%返ってくるのか。

この記事は、相互リンク募集サイトで実際に50人へDMを送った当事者の実測です。送った文面の全文、返信率、成立後に起きた想定外のことまで全部載せます。結論から言うと、被リンクを自分で増やす手段としてこれは効率が悪い。それでも0ではなかった理由と、代わりに何を狙うべきかまで書きます。

結論を先に

問い 答え
SEO効果はあるか 条件付きである(関連性のある自然なリンクなら)
ペナルティの危険は 順位操作目的の過剰な交換はスパムポリシー違反
小さなサイトが狙うべきもの 被リンクより送客(読者そのものがもらえること)
50人に募集を送った結果 成立2件(4%)
成立した後に起きたこと 2件とも、まだ設置に至っていない(後述)

相互リンクとは(30秒で)

相互リンクとは、2つのサイトがお互いにリンクを張り合うことです。目的は昔から2つあります。

  1. SEO: 被リンクが増えると検索評価が上がる(とされてきた)
  2. 送客: 相手のサイトの読者が、リンクを踏んで自分のサイトに来る

2000年代は①目的の相互リンクが大流行し、「相互リンク集」ページだらけになりました。Googleがそれを取り締まった歴史があるので、いま検索すると「危ない」「もう古い」という記事が並びます。

SEO効果はあるのか

正確に言うと、こうなります。

関連性のあるサイト同士が、読者のために自然に張り合うリンクは、今も正当な被リンクです。 美容院のサイトが近所のカフェを紹介し、カフェも美容院を紹介する。読者に意味があるリンクなら、相互かどうかは問題になりません。

危ないのは「順位を上げるための過剰なリンク交換」です。 Googleのスパムポリシーは、順位操作を目的としたリンクの売買や過剰な交換を「リンクスパム」と明示しています。関連のないサイトと機械的に張り合う、相互リンク集ページを作る、大量に交換する——このあたりから違反の領域に入ります。

つまり「効果があるか」の答えは、やり方次第で、効果にも違反にもなるです。ここまでは、SEO会社の記事に書いてあるとおりです。

本当の問題は、SEOの話ばかりで「送客」の話がないこと

個人サイトや小さなお店のサイトを運営していて相互リンクを探している人が、本当に欲しいものは何でしょうか。

被リンクのSEO効果は、数十本規模のドメインでは正直、体感できるものではありません。欲しいのは読者そのもののはずです。相手のサイトから、自分のサイトに人が来ること。

私はこの「送客の方」に振り切った仕組み(相互送客といいます)を自分で作って運営しています。だから相互リンクを探している人たちに、実際に声をかけに行きました。ここからが実録です。

実録:被リンクを自分で増やすため、50人にDMを送った

使ったのは、相互リンクの相手を探せる募集サイトです。登録しているサイトの一覧から、自分のサービスに関連しそうなジャンル(AI・仕事効率化系)を選び、1件ずつ手作業でDMを送りました

実際に送った文面がこれです(宛先とサイト名は伏せます)。

〇〇様

突然のご連絡失礼いたします。「(サイト名)」を拝見し、AI画像生成ツールの実践的な解説を丁寧に発信されている点が大変参考になり、ご連絡いたしました。

現在、AI・生成AI・仕事効率化分野のサイト同士で「記事を読み終えたユーザーを関連する別サイトへ紹介し合う」相互送客サービス「NEXT+」を立ち上げ、初期参加サイトを募集しています。

参加サイトはNEXT+が発行するバナーコードを記事末のおすすめ欄またはサイドバーに設置するだけで、AI・効率化ツールに深く関心を持つ読者へ紹介される一方、貴サイトも他の参加サイト上で紹介されます。登録・利用は無料で、解約もいつでも可能です。

まずは仕組みだけでもご確認いただけますでしょうか。

意識したのは1行目です。相手のサイトを実際に読んで、何がよかったかを1文で書く。 テンプレートの一斉送信は募集サイトでも溢れているので、読まれるかどうかはここで決まります。逆に言えば、50通全部に対してこれをやるので、時間はかかります。

結果: 50通送って、成立2件。返信率4%です。

少なく見えるでしょうか。私は上出来だと思っています。前回の記事に書いたとおり、X広告に7,500円かけてリンククリックは0でした。SNSやコミュニティへの投稿も全滅でした。1対1のお願いは、数少ない「ゼロじゃなかった」手段です。

面白かったのは、登録してくれた中に探偵事務所さんがいたことです。AI系を狙って送っていたのに、です。相互リンク募集サイトには想像よりずっと幅広い業種がいて、「読者を送り合いたい」という需要はジャンルを問わず存在する——これは発見でした。

成立した2件が、まだバナーを貼っていない話

正直に書きます。成立した2件は、登録したまままだバナーの設置に至っていません

原因はおそらく相手ではなく、こちらにあります。当時の管理画面は説明が分かりにくく、バナーの発行場所も見つけにくかった。登録はしてくれたのに、設置までの途中で迷子にさせたのだと推測しています(この反省から後日、15人にお金を払ってテストしてもらい、画面を作り直しました。その話は別の記事に書きます)。

ここに相互リンクの一番大事な教訓があります。

相互リンクは「成立」がゴールではありません。 張られて、張り続けられて、初めて意味があります。第1話に書いたとおり、口約束の相互紹介が3ヶ月で消えるのと同じ構造で、相互リンクも「言い出しっぺの熱が冷めたら終わり」です。成立させる労力より、続けさせる仕組みの方がずっと重要でした。

ペナルティにならない設計:リンクをやめてiframeにした

もう一つ、設計の話をします。NEXT+のバナーは、あえて通常のリンク(aタグ)にしていません。iframeで配信しています。

理由はまさに、この記事の前半で書いたスパムポリシーです。参加サイトが増えて、サイト同士が大量にリンクを張り合う状態になったら、それは構造的に「過剰なリンク交換」に近づいていきます。仕組みとして提供する側が、参加者をペナルティのリスクに晒すわけにはいきません。

iframeの中のリンクは、設置ページから相手サイトへの被リンクとしてカウントされません。つまり:

  • SEO上の被リンク効果は、ありません(はっきり書いておきます)
  • その代わり、何百サイトが参加してもリンクスパムに絶対にならない
  • 届くのは検索エンジンの評価ではなく、読者そのもの

自分でaタグを書いてリンクを張りたい場合は、rel="nofollow sponsored" を付ければ同じことです(計測用リンクだと検索エンジンに正しく伝わります)。

相互リンクのSEO効果を捨てて、送客だけを取る。 これが、2026年に「リンクを張り合う」をやるときの、一番安全な形だと考えています。

「被リンクを自分で増やす」がうまくいかない4つの理由

最後に、この実録から見えたデメリットを整理します。

  1. 手間が重い: 1通ずつサイトを読んで書いて4%。50通で丸1日仕事です
  2. 成立してもゴールではない: 張られない・外される・リンク切れを、誰も管理してくれません
  3. 効果が測れない: 相手のリンクから何人来たか、素の相互リンクでは分かりません
  4. 数を追うとペナルティ圏に入る: 効果を出そうと量を増やすほど、リンクスパムに近づきます

それでも「読者を送り合う」という発想自体は、広告費ゼロで成立する数少ない集客手段です。問題はぜんぶ手作業と口約束から来ています。

では、何を狙えばいいのか

被リンクを自分で増やす作業は、上の4つの理由で個人サイトには割に合いません。私の結論はこうです。

被リンクを取りにいくのをやめて、読者を直接もらいにいく。

検索エンジンの評価を1段上げるために50通のDMを書くより、その読者本人に来てもらうほうが早い。しかも読者は、検索順位と違ってGoogleのアルゴリズム変更で消えません。

バナーを1つ貼るだけで、参加サイト同士が読者を紹介し合う。
NEXT+は登録・利用ずっと無料の相互送客ネットワークです。

NEXT+を無料で始める →

この考えで作ったのがNEXT+です。この記事に書いた問題(手間・継続・計測・ペナルティ)を、まとめて仕組み側で解決しています。バナーを1つ貼るだけで参加でき、表示・クリック・送客の数字は管理画面で見えます。バナーはiframe配信なので被リンクは増えませんが、その代わりリンクスパムにも絶対になりません

被リンクが欲しいなら、この記事は役に立ちません。読者が欲しいなら、DMを1通書く手間で参加できます。

おわりに

50通送って2件。数字だけ見れば失敗です。ただ、X広告に7,500円かけてクリック0だったことを思えば、1対1のお願いは「ゼロじゃなかった」数少ない手段でした。

そして一番の収穫は、成立した2件がバナーを貼らなかったことです。あれで「登録させることより、続けてもらうことのほうが難しい」と分かりました。その反省から15人にお金を払って画面をテストしてもらい、作り直しています。


連載「NEXT+開発記」

次に読む

記事一覧へ

NEXT+ v0.3.82