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NEXT+開発記 第3話

個人開発の宣伝はどこでやる?11か所ぜんぶ試した実測まとめ(7か所はゼロだった)

この記事は、相互送客プラットフォーム「NEXT+」の運営者が、実際の運用データと実体験に基づいて書いています。

ノートPCに向かう個人開発者。周囲に浮かぶ9つの宣伝先のうち7つは色が抜けてしぼみ、2つだけがオレンジに光っている

「作ったのはいいけど、どこで宣伝すればいいのか分からない」

個人開発をしていると必ずぶつかる壁です。私もそうでした。そして検索して出てくる答えは、だいたいこう書いてあります。

SNSで発信しましょう。コミュニティで告知しましょう。

やりました。結果はゼロでした。

この記事は、自分で作った相互送客サービス「NEXT+」を11か所で宣伝して、7か所が登録者ゼロ、登録につながったのは2か所+期待株が2か所だった全記録・まとめです。かかった費用も、効かなかった理由も、隠さず書きます。同じところで詰まっている人の時間を、少しでも節約できればと思います。

(2026-08-19更新: プレスリリース・WordPress公式ディレクトリ・クラウドソーシング第2弾の実測を追記しました)

結論を先に(11か所の実測まとめ)

宣伝した場所 かけた費用 登録
クラウドソーシング(テスト依頼・2回実施) 約4,600円 10件
相互リンクサービス(1人ずつ手作業でDM) 0円 2件
プレスリリース(無料7媒体に掲載) 0円 直接登録は確認できず(掲載・被リンクは獲得)
WordPress公式ディレクトリ(プラグイン公開) 0円 公開直後・計測中
X(旧Twitter)・ブースト5回 7,500円 0件
TikTok(動画広告を制作) 制作の手間 0件
Discord(開発者3,000人のコミュニティ) 0円 0件
Facebook(投稿) 0円 0件
Facebookグループ 0円 0件(投稿許可が降りず)
note(記事を公開) 0円 0件(PV 4)
LINEオープンチャット 0円 0件

登録につながった2つには共通点がありました。どちらも**「発信」ではなく「1対1でお願いする」**だったことです。

全滅した7か所

夜の広場でメガホンを持って一人で声を上げるが、通行人は誰も振り向かずスマホを見て通り過ぎていく

X(旧Twitter):7,500円かけてリンククリック0

一番期待していました。個人開発界隈はXが盛んなので、当然そこだと思っていたのです。

サービス紹介の投稿をして、1回1,500円のブーストを5回かけました。合計7,500円です。

結果は、リンクのクリックが0。5回とも同じでした。

原因ははっきりしています。私のフォロワーは9人でした。ブーストで表示は増えても、知らない人の宣伝投稿を、わざわざタップして読む人はいません。フォロワーが少ない状態でのブーストは、関心のない人の画面に一瞬映るだけでした。

「SNSで発信しよう」というアドバイスには、フォロワーがいるという前提が隠れています。ゼロから始める人には、ここが最初の壁になります。

TikTok:動画を作ったが反応なし

動画広告を制作して投稿しました。反応はゼロでした。

前回の記事にも書きましたが、そもそも私はTikTok運用を経験者に任せようとして、適任者が見つからず止まっていました。自作の動画では、そのハンドルを握れていなかったのだと思います。

Discord:開発者3,000人のコミュニティに投稿して反応なし

これは意外でした。個人開発者が3,000人いるコミュニティです。ターゲットとしては完璧なはずでした。

でも反応はゼロ。大きなコミュニティほど、投稿は数分で流れていきます。 そして「誰か知らない人がサービスを宣伝している」投稿は、読む理由がありません。人数の多さは、届く確率とは関係がありませんでした。

Facebook:投稿は反応なし、グループは投稿すらできず

個人の投稿は反応ゼロ。関連するグループにも投稿しようとしましたが、投稿の承認が最後まで降りませんでした。

多くのグループは宣伝目的の投稿を厳しく制限しています。「コミュニティで告知」というアドバイスは、そもそも告知させてもらえないという現実を織り込んでいません。

note:PV 4

記事を書いて公開しました。PVは4でした。

noteも結局、すでに読者がいる人のための場所でした。新規アカウントが記事を1本置いても、誰の目にも触れません。

LINEオープンチャット:反応が悪い

こちらも反応はありませんでした。理由はDiscordと同じで、流れていく場所に置いても読まれません。

Google広告:表示ゼロから、配信できる状態までは来た

これは「効かなかった」とは少し違います。初版の時点では表示回数ゼロでスタートラインにすら立てていませんでした。

その後、入札戦略の変更とキーワードの作り直し(フレーズ一致化・キーワードの実測)で、表示・クリックは動き始めました。登録につながるかはまだ計測中です。検索している人は「いま困っている人」なので、期待は変わっていません。数字が出たら追記します。

効いた2か所

発信して待つ 1対1でお願いする

自分 X・TikTok Discord・FB note・OC 登録 0件

自分 依頼 依頼 登録 10件

同じ労力でも、届き方がまったく違った
テーブル越しに1対1で向き合い、手渡しでやり取りする様子。矢印が双方向に行き交っている

クラウドソーシング:1件300〜500円のテスト依頼で計10件

一番効きました。

やり方はシンプルです。クラウドソーシングで「サイトに設置して使ってみて、感想を教えてください」という300〜500円のテスト依頼を出します。実際に触ってもらい、良ければそのまま設置をお願いするという流れです。

1回目の募集で8サイトが登録。この記事の初版のあとに2回目の募集(1件300円)でも2人がテスト→2サイト登録まで進み、合計10件になりました。総額は4,600円ほど。Xのブースト3回分の値段で、10件です。

2回目で変えたのは募集文だけです。後述のプレスリリースで得た「メディア掲載5媒体」を冒頭に書いたところ、テンプレの使い回し応募が減り、実在のサイト・アプリを持つ応募者の割合が上がりました。

なぜ効いたのか。考えてみると、相手が「読む理由」を持っているからだと思います。SNSの投稿は読む義務がありませんが、依頼は仕事です。必ず最後まで見てもらえます。そのうえで良いと思ってもらえたなら、それは本物の反応です。

副次的な効果もありました。使いにくい箇所のフィードバックが集まることです。宣伝と改善を同時にやっているようなものでした。

相互リンクサービス:50人に手作業でDMして2件

相互リンクの相手を探している人が集まるサービスがあります。そこに登録している50人ほど全員に、1人ずつ依頼を送りました。

結果は2件の登録。転換率は4%です。

数としては小さいですが、費用は0円で、しかも相手は「サイト同士でリンクし合いたい」と明言している人たちでした。ニーズが完全に一致しているところに、直接声をかけた形です。

地味な作業です。50通を手で送るのは正直しんどい。でも、Xのブースト5回よりも確実な成果が出ました。

ゼロではないが、直接の登録にはならなかった2か所(2026-08-19追記)

プレスリリース:無料7媒体に掲載された(公開時点5媒体・その後2媒体追加)

「プレスリリースはお金がかかる」と思い込んでいましたが、無料で配信できるサービスが複数あります。正式リリースの体裁でリリース文を書いて配信したところ、5つのメディア(ツナググ・プレリリ・リンクプレス・PRESSNOW・PR-FREE)に掲載されました。費用は0円です。

直接の登録は確認できていません。ただし得たものが3つあります。

  • 第三者掲載という信頼材料。クラウドソーシングの募集文に「メディア掲載5媒体」と書けるようになり、応募の質が目に見えて変わりました
  • 新規ドメインへの被リンク。SEOの立ち上がりに効く資産です
  • メディア掲載」ページとして、初見の人への信用に使い回せる

宣伝としては弱いが、他の宣伝を強くする——プレスリリースはそういう位置づけでした。

WordPress公式ディレクトリ:プラグインを公開した

WordPress向けのバナー設置プラグインを作り、wordpress.org公式ディレクトリの審査を通して公開しました(申請から公開まで約1週間。審査指摘への対応が2往復)。

公開直後なので登録の実測はまだこれからですが、公開2日時点で、日本語のプラグイン検索**「集客」で1位・「相互送客」で1位**に表示されています。検索面を無料で持てるチャネルは貴重なので、ここは数字が出たら追記します。

バナーを1つ貼るだけで、参加サイト同士が読者を紹介し合う。
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11か所やって分かったこと

1. フォロワーゼロの発信は、お金をかけても届かない

7,500円かけたXのクリックがゼロだったのが、すべてを物語っています。発信型の宣伝は「すでに聞いてくれる人がいる」ことが前提で、その前提が無い状態では、広告費を足しても成立しません。

2. 「人数が多い場所」は「届く場所」ではない

Discordの3,000人、Facebookグループ、オープンチャット。人が多い場所ほど期待しましたが、全部ゼロでした。流れていく場所に置いた投稿は、読まれません。

3. 効いたのは、相手が読む理由を持っている方法だった

クラウドソーシングは「仕事だから読む」。相互リンクサービスは「探しているものだから読む」。どちらも発信ではなく、1対1のお願いです。

4. お金の使いどころが逆だった

7,500円を拡散に使ってゼロ。4,600円を「1人に触ってもらう」に使って10件。同じお金でも、誰に届けるかで結果がまるで違いました。

5. 「宣伝する」より「置き場所を作る」が残る(追記)

プレスリリースの掲載もWordPressディレクトリも、投稿のように流れていきません。一度作れば残り続けて、あとから効いてくるタイプの宣伝でした。発信が全滅した身としては、こちらの方が性に合っています。

これからやること

Google広告を、もう一度きちんと立ち上げます。表示ゼロの原因を切り分けて、まずは表示されるところまで持っていきます。

理由は、検索している人だけが「いま困っている人」だからです。SNSは関心のない人に見せる仕組みですが、検索は困っている人が自分から探しに来ます。フォロワーゼロの個人開発者にとって、ここが唯一まともに戦える場所だと考えています。

そしてもし、いまの自分にひとつだけ助言できるなら——最初からクラウドソーシングでテスト依頼を出せ、と言います。SNSに費やした時間とお金を、全部そちらに回すべきでした。

おわりに

NEXT+は、この記事に書いたような「宣伝手段がない」状況そのものを解決するために作ったサービスです。バナーを1つ貼るだけで、他の参加サイトから紹介される——発信力がなくても集客できる仕組みを目指しています(詳しくは第2話に書きました)。

まだ参加23事業者の小さなネットワークですが、だからこそいま参加した方ほど紹介される機会は多くなります。同じように宣伝で詰まっている個人開発者の方に、選択肢のひとつとして知ってもらえたら嬉しいです。

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連載「NEXT+開発記」(この記事は第3話です)

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